東海北陸理学療法学術大会誌
第25回東海北陸理学療法学術大会
セッションID: O-31
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Hand Held Dynamometerを用いた上肢筋力評価
健常者と脊髄損傷者での信頼性検討
*本間 雄飛杉山 統哉
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キーワード: HHD, 脊髄損傷, 信頼性
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抄録
【目的】
脊髄損傷者の上肢筋力は動作自立に重要である。筋力の簡便で定量的な評価としてHand-Held Dynamometer(以下:HHD)があるが、上肢筋力や脊髄損傷者を対象として測定した際の信頼性について検討した報告は少ない。本研究の目的はHHDを用いて健常者と脊髄損傷者の上肢筋力を測定し、信頼性を検討することである。
【対象】
本研究の趣旨を書面にて説明し同意の得られた健常者12名、脊髄損傷者5名(C6:2名、C7:3名)計17名(男性10名、女性7名、年齢37.0±17.5歳、身長165.8±8.4cm、体重59.0±8.8kg)の両上肢34肢を対象とした。
【方法】
測定機器はアニマ社製等尺性筋力測定装置μTasMF-01を用いた。測定する筋力は肘屈曲、伸展、肩屈曲、伸展、外転、内転の6方向とした。代償運動や体幹の動きを防止するため必要に応じて体幹、前腕を固定した。HHD測定はMakeTestにて行った。5秒間の最大努力による等尺性収縮をそれぞれ3回ずつ行い、最大値を用いた。各測定間には30秒間の休止を入れた。検者は2名の理学療法士(A、B)が行い、検者Aが2回、検者Bが1回、計3測定を日を変えて1週間以内に行った。統計解析はSPSS12.0J を使用し、各運動方向で級内相関係数を求めた。検者内信頼性{以下:ICC(1、1)}は検者Aの2回の結果から、検者間信頼性{(以下:ICC(2、1)}は検者Aと検者Bの結果からそれぞれ検討した。
【結果】
健常者では肩外転がICC(1、1)は0.50、ICC(2、1)は0.61、その他の運動方向は ICC(1、1)は0.88~0.92、ICC(2、1)は0.80~0.92であった。脊髄損傷者ではICC(1、1)は0.85~0.96、ICC(2、1)は0.81~0.96であった。
【まとめ】
健常者の肩外転を除き高い信頼性があり、臨床応用可能な測定方法であることが示唆された。
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© 2009 東海北陸理学療法学術大会
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