東海北陸理学療法学術大会誌
第28回東海北陸理学療法学術大会
セッションID: P-74
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当院におけるプロフェッショナル育成の取り組みの紹介
*佐々木 嘉光吉村 由加里増井 大助仲野 四朗
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抄録
【目的】 平成24年4月現在の理学療法士協会会員数は70831名に上り、臨床現場に多くの理学療法士が輩出されている。リハ部門の療法士が増加する施設が増える中で、理学療法の専門性の向上を継続的に実施するためには、職場でのマネジメント方法を共有して発展させていく努力が急務である。今回、卒後理学療法士の育成手段の情報を共有することを目的に、当院リハビリ部門で平成24年度より見直しを行ったプロフェッショナル育成の計画を検討したので紹介する。
【方法】
〈当法人リハビリ部門の背景〉
 平成24年度の当院(302床)リハ部門は35名(PT19名)が在籍し、急性期・回復期・生活期・外来部門に分かれて勤務している。当院リハビリ部門ではこれまで、職場・学習環境の見直しやバランスト・スコアカード(BSC)の導入、年間教育計画の策定等を行い学習環境の改善を行ってきた。専門性の向上に関わる取り組みは、新入職員のOJT、週1回の症例検討会と英文抄読会、学会発表の予演会、年1回の法人リハ学術発表会、5年目以上は認定療法士の資格を取得を目指すなどを行ってきたが、専門性(特に専門技術)の向上に特化した教育は不十分であり、新たに構築する必要があった。
〈プロフェッショナル育成の取り組み〉
 平成23年度末に2日間の職制研修会を開催し、各施設の科長6名(PT3名、OT1名、ST1名)と技師長PT)が集まって検討した。研修会では各療法士協会の生涯学習制度の説明会を行い、ワークショップで現在の課題を検討後、今後の取り組みについて決定した。
【結果】 科長を「プロフェッショナル・マネジャー」に、主任を「フロア・マネジャー」位置付け、マトリックス構造型の組織運営を行うことを前提とした。これまでの取り組みに対し、1. 英文抄読会の廃止、2. 療法士別の症例カンファレンスを週1~2回実施(30分程度)、3. 病院から補助金が支給される協会等(外部)研修会参加の年間計画を策定し参加後は伝達講習会を開催、4. フロア(部門)ごとに必要な専門技術項目の抽出後の研修計画の策定(月1回、1年間のキャリアミーティングの開催)を科長が実施する事が決定した。
【考察】 現在の診療報酬・介護報酬の体制の中では、療法士は単独で患者を担当するため、業務内で理学療法技術を確認・指導することは難しい状況がある。また理学療法技術は対象疾患や職域の拡大により、画一的なものではなく、部門ごとに習得すべき専門性(技術)も多様化してきている。当法人における今後の課題は、理学療法技術の効果的な臨床教育指導体制を整える事であるが、育児者が増えている職場環境の中で、いかに育児者も含めて専門性(技術)の向上を達成するかは今後の運用の中で十分に検討する必要がある。
【まとめ】 科長を「プロフェッショナル・マネジャー」に位置付け、理学療法の専門性(技術)の向上を継続的に実施するための、職場でのマネジメント方法を検討した。
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© 2012 東海北陸理学療法学術大会
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