岐阜大学糖鎖生命コア研究所糖鎖分子科学研究センター
2023 年 35 巻 205 号 p. J34-J37
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ガングリオシドは、シグナル伝達などの生命現象の足場となる脂質ラフトの構成分子である。脂質ラフトの形成機構とその機能を分子レベルで解明するには、化学合成による均一なガングリオシド分子の供給が必要不可欠である。しかしながら、従来のシアル酸のグリコシド結合形成の立体制御法は反応基質に依存するため、ガングリオシドおよびその糖鎖の化学的構築は未だ困難である。本総説では、ガングリオシド糖鎖構築に有用な1,5-ラクタム合成戦略の開発とガングリオシド合成への展開について紹介する。
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