学術の動向
Online ISSN : 1884-7080
Print ISSN : 1342-3363
ISSN-L : 1342-3363
カーボンニュートラル実現に向けた学術の挑戦
学術分野としての統合評価モデル分野の紹介とカーボンニュートラル目標の絵姿
藤森 真一郎
著者情報
ジャーナル フリー

2023 年 28 巻 1 号 p. 1_30-1_33

詳細
抄録

 統合評価モデルは現在の気候変動に関わる研究分野で重要な役割を担っている。本稿では脱炭素化の具体的なエネルギー、土地利用・農業などのシステムを描く統合評価モデル及び脱炭素の具体的なシナリオの様相について論述する。まず、統合評価モデルの成り立ちと概要について述べ、次に脱炭素、カーボンニュートラル目標の排出目標の根拠を説明する。そして、その実現のために求められるエネルギーや土地利用・農業システムについて概説する。最後に、学術分野としての統合評価モデルに関連する研究分野の将来についてもいくつか方向性を提示する。

著者関連情報
© 2023 公益財団法人日本学術協力財団
前の記事 次の記事
feedback
Top