拡大伝熱面としてのフィンを無着霜と着霜時で伝熱性能を評価し,得られた着霜伝熱特性を基に,除霜運転による熱ロスを考慮した着霜・除霜サイクルでの評価を行い,着霜時の最良フィン仕様と無着霜時の仕様との差異を把握する.その結果以下を得た.着霜初期急激に伝熱性能が低下し,その後,緩やかな減少を示し,フィン間の閉塞状態で急激な性能低下を示す.また,フィン間閉塞は単純にフィン間断面積が小さいほど早く,フィン間流速の急激な低下は一定の霜層間隔(本研究の場合3mm)で発現する.さらに,着霜時の伝熱性能を着霜・除霜のサイクル評価で行うことにより,実効熱量が最大になる最良フィン仕様が無着霜時の仕様と異なることを示した.