アイススラリーを配管輸送する際,流動条件や周囲の環境によっては管内での閉塞が生じることが懸念される.その原因の一つにアイススラリーが外部から冷却されることで生じる凍結があるが,その際の挙動は十分に解明されていない.本研究では,エタノール水溶液から生成したアイススラリーを矩形管に流し,上下から冷却を行うことでアイススラリーの凍結挙動の観察を行った. IPF,レイノルズ数,温度差をパラメータとして実験を行い,凍結問題の近似解であるStefan解との比較を行った結果,凍結層の厚さはStefan解をやや上回る傾向にあり,特に,氷粒子を有する場合や,レイノルズ数が比較的低い場合,矩形流路流路上部において,凍結層の成長速度がやや早くなることがわかった.