研究では,扁平多孔管を模して加工した1 辺が1.0 mm の正方形微細流路を複数有する水平流路内を流れる冷媒の流動様相の観察を行い,流動様相の画像解析からボイド率の算出を行った.実験にはR32 を用いて,飽和温度40 °C の断熱条件で,質量速度30–400 kgm-2s-1,クオリティ0.1–0.9 の範囲で,ハイスピードカメラを用いて流動様相を撮影した.ボイド率は,撮影した流動様相を画像解析することにより,気相および液相の画素数の比率から算出した.時間平均ボイド率は,質量速度50 kgm-2s-1 以下では質量速度の影響がみられ,質量速度の減少にともない低下した.本実験で得られたボイド率は,分離流モデルにより平均絶対偏差0.04 以内で予測された.