日本冷凍空調学会論文集
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原著論文
水平管外3 次元微細溝付管の凝縮熱伝達率の予測
松野 友暢高橋 宏行地下 大輔井上 順広
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2020 年 37 巻 1 号 p. 99-

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抄録

本研究では,外径約19 mm の水平管外3 次元微細溝付管において,R 134a,R 245fa,R 1234ze(E)およびR 1234yf を用いて,単一管外の凝縮熱伝達実験,および給液管を用いたイナンデーションの影響を模擬した実験を行い,基本的な凝縮熱伝達特性を明らかにするとともに,熱伝達率の予測式について検討した.単管実験では,面積拡大率に加え,冷媒の表面張力と液密度の比/liq および液熱伝導率の影響が大きいことを明らかにした.イナンデーション模擬実験では,微細溝付管の凝縮熱伝達は層流域での対流凝縮熱伝達が支配的で有り,熱伝達特性に及ぼす膜レイノルズ数の影響は小さいことを明らかにした.また,実験結果に基づき,水平管外3 次元微細溝付管の凝縮熱伝達率を-17~+23%で予測可能な熱伝達率の予測式を提案した.

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© 2020 公益社団法人 日本冷凍空調学会
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