日本冷凍空調学会論文集
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原著論文
往復動圧縮機における小端部軸受の摩擦分析
永田 修平鈴木 啓愛
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2020 年 37 巻 2 号 p. 145-

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抄録

往復動圧縮機の小端部軸受は揺動摺動面であり,摺動速度がゼロとなる瞬間を有するため,クランクシャフト等の回転摺動面に比して,潤滑状況が悪化しやすい状況にある.圧縮機の高効率化,信頼性確保のためには,こうした潤滑状況の悪い摺動面の特性分析,改良が重要となる.本研究では,冷蔵庫用往復動圧縮機に用いられる小端部軸受を対象に,その摩擦特性および油膜形成状態の分析を要素試験で実施し,軸受構造,形状と摩擦特性との関係を明らかにした.また,新規の低摩擦化構造を要素試験において効果検証を行い,その有用性を示した

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© 2020 公益社団法人 日本冷凍空調学会
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