日本冷凍空調学会論文集
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2版
赤外線による可視透明ヒータ越しの沸騰熱伝達変動測定の試み
吉田 雅輝山田 俊輔船見 祐揮中村 元
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論文ID: 21-08NK_EM_OA

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抄録

微細流路における流動沸騰など,高速かつ微細な熱伝達変動を赤外線カメラで計測する技術を確立するために,可視透明ヒータ上の沸騰熱伝達変動測定を試みた.赤外線透過窓材(CaF2)上に厚さ700 nm ITO 膜を成膜した可視透明ヒータを伝熱面として使用し,落下液滴の沸騰熱伝達を測定した.その結果,100-200 Hz 以上の熱伝達変動と0.5 mm 程度までの熱伝達分布を検出することができた.本実験結果および伝熱面の熱伝導解析から得られた予測式によると,より熱伝導率の低い窓材と時間・空間分解能の高い赤外線カメラを使用すれば,微細流路の流動沸騰熱伝達の非定常性を把握する上で必要となる時間・空間的変動(1 kHz 程度かつ0.1 mm 程度)を定量的に測定できる可能性が示された.

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© 2011 公益社団法人 日本冷凍空調学会
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