日本冷凍空調学会論文集
Online ISSN : 2185-789X
Print ISSN : 1344-4905
ISSN-L : 1344-4905

この記事には本公開記事があります。本公開記事を参照してください。
引用する場合も本公開記事を引用してください。

相変化蓄冷材としての潜熱エマルションの生成と物性測定
松﨑 駿堀部 明彦山田 寛磯部 和真
著者情報
ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: 23-26_OA

この記事には本公開記事があります。
詳細
抄録

本研究では0 ℃以下の温度域において流動性を保持しながら潜熱の吸収,放出が可能な相変化蓄冷材の生成を目標とし,分散媒として濃度50 mass%のエチレングリコール水溶液を,相変化物質として融点-9.6 ℃Dodecane を採用した潜熱エマルションを生成した.実験の結果,界面活性剤としてポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノオレエートとソルビタンモノオレエートを採用しD 相乳化法を用いることにより,平均粒子径が0.24 μm 程度の微細なOil-in-water エマルションの生成が可能と判明した.試作試料の評価実験を行った結果,長期間乳化状態を維持し,相変化物質が凝固した状態でも流動性を保持することが可能であるということが明らかになった.また,示差走査熱量計による測定結果より,60 mJ/mg 程度の融解潜熱を有すると判明した.

著者関連情報
© 2024 公益社団法人 日本冷凍空調学会
feedback
Top