低GWP 混合冷媒及びその構成成分としての重要性から,CO2/プロパン(R290)混合系を対象に不燃化するまでの全混合組成について燃焼特性を明らかにすることを目的とした.まず実験として,燃焼限界については,高圧ガス保安法が新たに採用した評価法による評価を行い,ASHRAE の方法と比較した.燃焼速度については,不燃組成のごく近傍については微小重力実験も実施し数値化した.実用上の安全性評価に資するため,最大燃焼速度10 cms-1 の微燃性(2L)等級境界近傍について消炎距離の評価を行った.次に,これらの特性値をCO2 混合比率の関数として数式化することにより,不燃までの任意の混合組成について総合的な燃焼特性値を推算し燃焼性等級を決定することを可能にした.