日本冷凍空調学会論文集
Online ISSN : 2185-789X
Print ISSN : 1344-4905
ISSN-L : 1344-4905
回転するローター内部の温湿度挙動測定手法に関する研究
第2報:再生条件が内部温湿度の変化に与える影響
内藤 魁人山本 祐菜木村 竜士鍋島 佑基
著者情報
ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: 25-05AD

詳細
抄録

本研究では,連続して回転するデシカントローター内部の温湿度可視化のため,IoT用無線式小型温湿度計を用いた温湿度測定技術の構築を行ってきた.小型センサーによる同時5点の温湿度計測システムを構築し,厚み200 mmのデシカントローターを2種類用意し通風試験を実施した.ローター内部の絶対湿度分布を可視化した結果,10 rphにおいてローター無次元回転方向0.1-0.2(35°-70°)の領域で除湿量が最大となった.また厚さ方向について,ローターAは100 mmの地点で75 %,ローターBは56 %除湿が完了していた.100 mm以降はローターAでは除湿量の低下がみられたが,ローターBでは厚さ200 mmまで除湿/再生が行われる傾向を確認した.

著者関連情報
© 公益社団法人 日本冷凍空調学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top