特殊教育学研究
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実践研究
特別な配慮を要する定時制高校生のキャリア発達を促すための支援 ―スクールソーシャルワークの視点を取り入れたグループワークの取り組み―
朝日 華子
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2015 年 53 巻 3 号 p. 195-203

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抄録
本研究では、対人関係や発達に課題があり、卒業後は就労を希望している定時制高校生4名に対して、問題解決は児童生徒、学校関係者との協働によって図られるというスクールソーシャルワークの視点から、全40回のグループワークを行い、生徒間の相互作用を通じてキャリア発達を促し、具体的な就労体験を行うことで、社会的、職業的自立を目指すための支援を検討した。当初は、参加者間の関わりは少なく受身の態度であったが、ワークを重ねるにつれ、自己理解・相互理解が深まり、ワークに対する具体的な希望や、就労体験に対する積極的な参加がみられた。また、参加者の1人は潜在化していた課題が表面化し、障害者就労を検討する機会を得た。参加者のニーズに合わせた就労体験先の探索と連携により、参加者間、学校、地域の共感に基づいたネットワーク化が図られた。
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© 2015 日本特殊教育学会
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