抄録
山田赤十字病院では1998年6月よりクリティカルパスを利用した2週間の教育入院を行っている. 退院後の長期的な血糖コントロールを評価するため, 2週間の教育入院終了患者のうち, 退院後3年以上経過している患者259例中, 経過観察可能であった126例に関して, 経過中のすべてのHbA1cの平均値にて効果を判定し, 7%以上のコントロール不良群と未満の良好群に分けた. コントロール良好群は60名, 7%以上のコントロール不良群は66名であった. 良好群は男性に多く (p<0.02), 入院前HbA1cが低く (p<0.001), 推定罹病期間が短い傾向にあった (p=0.057). 不良群は2年目よりコントロールが悪化し (p<0.001), 体重も増加が見られた (p<0.02).