糖尿病
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患者心理・行動科学
2型糖尿病患者におけるインスリン同一部位注射による腹部硬結とHbA1c及び空腹時血糖日差変動幅との関連
石井 彩武元 麻紀子飯田 沙織金塚 東
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2015 年 58 巻 2 号 p. 94-99

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抄録

2型糖尿病患者におけるインスリン同一部位注射による腹部硬結の存在とHbA1cおよび空腹時血糖の日差変動幅との関連,インスリン注射部位再指導の効果を検討した.2型糖尿病患者67名に対し,腹部硬結の有無および過去3ヶ月間の空腹時血糖の日差変動幅,HbA1cを調査した.硬結を認めた患者には注射部位を指導し指導後3ヶ月の空腹時血糖の日差変動幅と比較した.また,HbA1cの変化を介入前後で比較した.硬結のある群(20名)とない群(47名)を比較すると,空腹時血糖の日差変動幅は硬結のある群が有意に大きかった(p<0.01).硬結のある群の注射部位指導前後の空腹時血糖変動幅とHbA1cはいずれも有意に改善し(各p<0.01, p<0.05),硬結がない群のHbA1cの変化と比較して硬結のある群の指導後のHbA1cの改善は有意であった(p<0.05).

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© 2015 一般社団法人 日本糖尿病学会
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