糖尿病
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ATP感受性K+チャネルに及ぼすtroglitazoneの効果
再構築系を用いた検討
須永 泰弘稲垣 暢也山田 祐一郎石田 均清野 裕清野 進
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1997 年 40 巻 11 号 p. 763-766

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抄録
troglitazoneはインスリン抵抗性改善薬として知られている. 今回著者らは, 膵β細胞と心筋・骨格筋のATP感受性K+ (KATP) チャネルを再構築しtroglitazoneの効果を86Rb+の effluxによって検討した. troglitazoneは代謝阻害剤の存在下で, いずれのKATPチャネルも用量依存的に活性を抑制した. したがってtroglitazoneはKATPチャネルを介してこれらの細胞の機能を修飾している可能性が示唆された.
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© 社団法人 日本糖尿病学会
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