糖尿病
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A型インスリン受容体異常症に対する6年間のrecombinant human IGF-I治療経験
中尾 正英森 康一横山 隆之石田 治高木 一郎土田 勇
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2002 年 45 巻 2 号 p. 107-111

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抄録

35年以上の糖尿病歴をもち, コントロール困難なA型インスリン受容体異常症の, 現在46歳の男性に対して6年間にわたり, recombinant human insulin Iike growth factor-I (以下IGFIと略す) による血糖管理を行い, 特記すべき副作用を認めることなく現在に至っている. 症例は糖尿病性腎症および大血管症の発症を認めていない. A型インスリン受容体異常症に対するIGF-Iによる治療は血糖管理上のみならず, 黒色表皮症の改善効果およびインスリン分泌不全の進行抑止の観点からも有用な治療法と考えられる. 症例は, IGF-I単独では食後血糖のコントロ. ルが難しく, ビグアナイド剤の併用によりさらに改善がみられた, 今後A型インスリン受容体異常症の血糖管理において, IGF-Iと経口血糖降下剤の併用など工夫すべき点があると思われる.

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© 社団法人 日本糖尿病学会
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