日本トキシコロジー学会学術年会
第32回日本トキシコロジー学会学術年会
セッションID: P-11
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一般演題(ポスター)
ガルシニア抽出物の安全性に関する研究(3) -ヒドロキシクエン酸のマウス精巣毒性の検討-
*小川 幸男関田 清司北嶋 聡松島 裕子山本 雅也斎藤 実児玉 幸夫井上 達菅野 純
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抄録
ダイエットを謳うガルシニア(抽出粉末:GEP)について、これまでに、F344ラット52週間の混餌投与毒性試験を行い、精巣に於ける著しい精細管の萎縮、間質の浮腫、精子細胞の消失及びセルトリ細胞の空胞変性などを観察した。GEPの14及び28日間投与試験、GEPの主成分ヒドロキシクエン酸(HCA:66.2%含有)の28日間投与試験を行い、精子細胞の減少、精子細胞のsloughing、剥離、セルトリ細胞の空胞変性などを、第30回学術年会で報告した。今回HCAについて、C57BL/6マウスの5(young adult)及び12(adult)週齢を用いる、或は14日、28日及び90日間投与するなどの混餌試験により、精巣への影響を検討した。HCA群において、精巣及び精巣上体に重量低下が認められ、組織学的にラットと同様の変化が観察され、5週令にやや強い傾向が見られた。今回、GEPの主成分HCAは、ラットのみならずマウスに摂取させても、ラットと同様に精巣への有害性影響が認められ、young adultのみならずadult動物においても精巣に影響を及ぼし、クエン酸にはそれがないことを確認した。
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© 2005 日本毒性学会
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