日本毒性学会学術年会
第45回日本毒性学会学術年会
セッションID: P-145
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ミニブタにおけるERG記録条件の検討について
*坂井田 泰二島戸 望曽我 高臣久保田 友成野々村 博子鈴木 信介野田 ゆり水谷 和子
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抄録

(目的)

ミニブタの網膜電位図(ERG)を記録する際の暗順応時間及び刺激条件について検討した。

(方法)

ゲッチンゲンミニブタ(4~8カ月齢)を用いて、暗順応時間の検討では、暗順応時間を0分、30分、60分、90分、120分で検討した。ERG刺激条件では、ISCEVスタンダードの条件に加え、Dark-adapted 0.03 ERG 及びLight-adapted 10.0 ERG の刺激条件を検討した。本検討は、いずれも麻酔下での実施を前提とし、社内動物倫理委員会の承認を得ているものである。

(結果)

暗順応時間の検討では、60分以降の波形に明らかな反応の違いがみられなかったことから、暗順応時間は60分が適当であると考えられた。

ERG刺激条件では、ISCEVスタンダードの推奨条件である、Dark-adapted 30.0 ERG の刺激条件は反応が強すぎ、ミニブタにおいては不適であると考えられた。因って、Dark-adapted 0.01、0.03、3.0、10.0 ERG、Light-adapted 3.0、10.0 ERG、Light-adapted 3.0 flicker ERGが適切であると考えられた。

(まとめ)

以上、ミニブタの網膜電位図の記録においては、暗順応時間が60分、刺激条件がDark-adapted 0.01、0.03、3.0、10.0 ERG、Light-adapted 3.0、10.0 ERG、Light-adapted 3.0 flicker ERGが最適と考えられた。

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