日本毒性学会学術年会
第46回日本毒性学会学術年会
セッションID: W7-2
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ワークショップ 7
人工染色体技術を用いた創薬研究への応用
*香月 康宏
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抄録

哺乳類細胞や動物に外来遺伝子を発現させるためのベクターの開発は遺伝子機能を解析するためのツールであるばかりでなく、産業や医療への応用面でも重要な役割を果たしてきた。従来のトランスジェニック技術では、導入可能なDNAは通常数百kbが限界であり、1Mbを超える大きさを持つ遺伝子や遺伝子クラスターの導入は不可能であった。これらの問題を解決するために、巨大なヒト遺伝子、複数のヒト遺伝子を比較的安定な形で導入可能であるヒト人工染色体(HAC)およびマウス人工染色体(MAC)の開発を染色体工学技術を用いて行ってきた。本発表では、これまで開発してきたHAC/MAC技術による創薬支援ツール(ヒト薬物代謝モデル動物や代謝酵素発現細胞や毒性モニター細胞など)と、現在も発展し続ける染色体工学技術の最新技術などを紹介し、染色体工学技術の限りない可能性について、紹介する。

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