日本毒性学会学術年会
第48回日本毒性学会学術年会
セッションID: S8-2
会議情報

シンポジウム8
In vitro, ex vivo, in vivoにおける神経活動を指標とした薬剤性痙攣リスク評価
*鈴木 郁郎
著者情報
会議録・要旨集 フリー

詳細
抄録

医薬品候補化合物によって誘発する痙攣は医薬品開発において重篤な神経毒性の一つであり、臨床試験で痙攣が認められた場合、開発の中止または中断を余儀なくされる。医薬品開発の早期に痙攣毒性の有無やその順位付け、および作用機序を予測することができれば、医薬品開発のコストと時間が大幅に短縮される。前臨床試験における精度の高い痙攣リスク評価法の開発を進めるとともに、実験動物とヒトにおける種差の問題、in vitroからin vivoへの外挿性の問題を解決することが求められる。本シンポジウムでは、培養細胞、オルガノイド、脳スライス、生体脳における痙攣陽性化合物に対する電気活動の変化を最先端の計測技術とともに紹介し、波形データから神経活動の状態を検出する解析法および痙攣リスクを予測するAI解析法を紹介する。また、波形データから作用機序を予測する方法や痙攣前兆状態を予測する方法についても紹介し、in vitro, ex vivo, in vivoで得られたデータの解釈と一致性について議論したい。

著者関連情報
© 2021 日本毒性学会
前の記事 次の記事
feedback
Top