日本毒性学会学術年会
第48回日本毒性学会学術年会
セッションID: W5-4
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ワークショップ5
in vivo消化管毒性評価におけるバイオマーカーの有用性
*藤澤 希望
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抄録

医薬品開発過程において、非臨床試験及び臨床試験で消化管の毒性・有害事象が認められるケースは多々報告されている。消化管毒性は生命を脅かす毒性となるケースはまれではあるが、一般的に患者のQOLを大きく低下させ、投薬中断の原因となることも少なくない。一方で、消化管毒性バイオマーカーには腎臓や肝臓のように広く一般的に確立されているものは少なく、非臨床研究in vivoにおける消化管毒性モニタリングや臨床へのトランスレーションを難しくしている。そこで近年では、シトルリン、ジアミンオキシダーゼ、miRNAなどの血液中の循環成分から総胆汁酸やカルプロテクチンなど糞中に排泄される成分まで多数の新規バイオマーカーが研究されており、炎症の評価や機能的小腸上皮細胞の推量など毒性の特徴に応じてその用途は多岐にわたる。

本発表ではまず、研究発展途上段階であるものも含め、様々な消化管毒性バイオマーカーを紹介する。さらに、消化管上部(胃~十二指腸)、中部(空腸~回腸)、下部(大腸)消化管障害モデルラットを用いて各種消化管毒性バイオマーカーの変動を検討した取り組みを紹介するとともに、これらの新規消化管毒性バイオマーカーの毒性を評価するうえでの価値や課題について議論させて頂きたい。

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