東海公衆衛生雑誌
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大学生のスマートフォン利用が食選択や生活習慣に及ぼす影響
中野 愛子
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2026 年 13 巻 2 号 p. 101-108

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抄録

目的 本研究では,大学生のスマートフォン利用におけるSNSに着目し,SNS使用頻度と食選択要因との関連及び,スマートフォン依存傾向と生活習慣との関連について男女別に検討することを目的とした。

方法 愛知県内のA大学の食物系学科に在籍する学生(1~4年生)200名を対象に,無記名記述式アンケート調査を令和4年5月〜7月に実施した。解析にはIBM SPSS ver.27を用いた。

結果 食選択要因について最尤法・プロマックス回転で因子分析を行い,「栄養」「イメージ」「他者の評判」「低カロリー」の4因子が抽出された。SNS使用頻度と食選択要因との関連では,「イメージ」に有意差が認められた。スマートフォン依存傾向と生活習慣との関連では男女で関連する因子に違いが見られた。男子では健康度,運動意識,ストレス回避,女子では食事,睡眠の規則性,睡眠の充足度の各因子得点において低依存傾向群であるⅠ群が最も高く,高依存傾向群であるⅢ群が低値を示した。

結論 SNS使用頻度と特定の食選択要因に関連がみられた。また,スマートフォン依存傾向が生活習慣と関連することが示唆され,男女で関連する因子に違いが見られた。今後は対象者を拡大して調査を行うことで,より一般化可能な知見の広がりが期待される。

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