2007 年 10 巻 1 号 p. 011-021
本研究は,東アジア諸国・地域の外国人観光客の訪日促進に向けて,まず,日本を巡る国際観光の現状について,既存のデータの詳細な分析を行い,従来の認識の問題点を洗い出し,現状の再認識の必要性を提示する.次に筆者が実際に諸外国で販売されている「日本旅行」及び実際に商品を取扱う企業へのアンケート等の分析を基に行った先行研究「外国人観光客の観光行動の把握手法の試行及びその結果の分析について」1)を踏まえ,さらに分析を進め,安定的な旅行者の獲得及び顧客満足度の向上を新たな政策目標とすること等今後のとるべき対策を提案する.