2007 年 10 巻 1 号 p. 002-010
本研究では,既存のモビリティ・マネジメント研究を踏まえつつ,土木学会(2005)におけるモビリティ・マネジメントの定義の論理的含意を検討することを通じて,モビリティ・マネジメントのあり方について論考を加えた.そして,それらを踏まえ,モビリティ・マネジメントが1)言語コミュニケーション以外の多様なソフト施策/ハード施策を含み得ること,2)個人や世帯のモビリティ(移動)のみならず,組織や地域のモビリティ(交通状態)を対象とするということ,3)持続的に展開していくマネジメントであるということを改めて指摘した.