2002 年 5 巻 3 号 p. 020-028
北海道の “まち” の多くは開拓時代の重要な輸送手段であった鉄道とともに発展してきたが,近年のモータリゼーションの進展に伴い,鉄道駅周辺が必ずしも “まち” の中心とならないなど,“まち” の構造が大きく変わろうとしている.
このような状況において,道内の各都市では,かつての中心であった鉄道駅周辺に賑わいを取り戻し “まち” を再生させようとしている.
本稿では,北海道における駅周辺整備によるまちづくり事例を紹介しながら,これからの時代に向けた,まちづくりに対する考え方と鉄道事業者としての関わりについて述べる.