抄録
本書はグローバルロジスティクスに関わる大学生・大学院生,港湾・物流・行政関係者,コンサルタントだけでなく,同分野を専門とする研究者までをも対象とする「アジアを中心とする国際物流の実際と研究の手引書」といえる.物流研究は総合力が問われる領域である.①現状に対する理解,②データの特徴に対する理解とそのハンドリング技術,③適切なデータ分析手法の選択とその実践技術,が特に重要であり,本書を一通り読むと,①〜③に係わる示唆に富む知見を広範に得ることができ,同分野における自らの視座を高められる,極めて有用な書である.