本研究では,直径を狭めたリングを用いてのシュートトレーニングがフリースローのパフォーマンスに及ぼす影響を明らかにした.被検者は大学バスケットボール選手12 名とし,トレーニング群(6 名)は直径を狭めたリング(35cm)でのシュートトレーニングを1 回30 球,週5 日,計4 週間行った.その結果,トレーニング後のシュート成功本数の比較で,失敗試技数において,トレーニング群がコントロール群に比べ有意に低くなった(p<0.05).また,トレーニングによって投射角度のばらつきが小さくなった(p<0.01).リングの直径を狭めてトレーニングすることで,リングのより中心に目標を定めることができ,安定したシュートが打てるようになった可能性が示唆された.