2020 年 49 巻 p. 75-85
本稿では,農協婦人部の機関誌的存在である雑誌『家の光』を通し,販売者である農協と,その対象購買層である農村女性の視角から,農協の生活購買店舗におけるスーパーマーケット化の進展について考察する.1950年代の生活改善運動を背景とする生活購買事業の進展は,1960年代に入り農協合併を1つの契機として,購買店舗のスーパーマーケット化へと進む.そして,1970年代に入り,Aコープとしてチェーンストア化されることで,購買店舗のスーパーマーケット化が進展する.この一連の過程からは,スーパーという新たな「システム」の導入による,農村社会における都市化の一端が示される.