抄録
パッティンググリーンおよび果樹園由来のスズメノカタビラをガラス室内で育成し,花序の構成要素を中心にそれらの形態を比較した。その結果,パッティンググリーン由来個体の草丈,花序長,1次枝梗数/花序および小穂数/花序の値は果樹園由来個体の値を下回り,逆にパッティンググリーン由来個体の小花数/小穂の値は果樹園由来個体の値を上回った。以上の結果から,スズメカタビラは植物体と花序を小型化させる一方において,小花数/小穂を増加させることによって,刈り込みや踏圧ストレスの加わるパッティンググリーンに対して高い環境適応性を獲得していることが示唆された。