2012 年 40 巻 2 号 p. 137-140
クリーピングベントグラスの芝生表面に晩秋に結露した水滴の無機成分の原子吸光法による測定時の干渉抑制剤の添加効果が確認された。K濃度の測定では, 干渉抑制剤として炭酸カルシウムの添加が無添加に比べて高い値となる傾向が認められた。Ca濃度の測定においては, 干渉抑制剤として塩化ランタンの添加が無添加に比べて有意に高い値を示した。しかし, Mg濃度の測定においては, 干渉抑制剤として塩化ランタンを添加しても測定精度の明確な向上は認められなかった。ペンクロスの葉身上に晩秋に結露した水滴の無機性分濃度はシーワイツーに比べて高いことが示された。EC値と干渉抑制剤を添加して測定したK, Ca, Mgの値との相関は非常に高かった。