抄録
広島国際ゴルフ倶楽部の1982年分離コムラサキシメジ菌と米国サンフランシスコ市内の1982年分離シバフタケの両フェアリーリング菌の接種試験を行った。接種時に, シバの土際部の茎に虫ピンで穴をあけ, そこに米ヌカ・フスマ培地を用いて培養した菌を敷きつめ, 25℃のNK式人工気象器中でシバの発病状況を調査した。その結果, コムラサキシメジ菌はコウライシバに対して強い感染性を示した。これに対して, ケンタッキー・ブルーグラスでは一部のものに感染性を示した。シバフタケ菌はコウライシバに対して, その一部のものに感染性を示したが, ケンタッキー・ブルーグラスにほとんど感染性を示さなかった。