美術教育学研究
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「遊びなおし」体験による教師の「造形遊び」に対する意識の変化についての研究
寺元 幸仁
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2016 年 48 巻 1 号 p. 281-288

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抄録
導入されて35年以上経つ「造形遊び」であるが,教育現場には十分に浸透していない現状がある。これまで多くの研修が行われてきたが,その多くが教師にとっては受け身的なものであり,子ども主体の「造形遊び」が持つ教育的意義を広める効果があったとは言えない。そこで,教師が遊ぶ主体となり,体験的に子ども主体の「造形遊び」を捉えなおすことが,その教育的意義を教育現場に浸透させる一助となるのではと考えた。本研究では,教師が遊ぶ主体となることを,教師の「遊びなおし」体験と呼んでいる。実際に行った「遊びなおし」ワークショップにおける参加者の活動の様子と事前事後アンケートから,「造形遊び」に対する教師の意識の変化を明らかにし,「遊びなおし」体験が,教育現場の教師にどのような影響を与えるのか,具体的な3つの効果「教師の視点の移動」「不安や疑問の解消」「意欲の増進」を示した。
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© 2016 大学美術教育学会
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