新学習指導要領では生徒の主体的な学びとともに地域・社会との連携が重要視されている。中学校美術科の中でもデザインの分野において,社会との関わりから生徒自らが問題解決のための方策を導く学習の題材が必要とされる。本研究では,地域の人々が自ら社会における問題の解決を目指すソーシャルデザインの考え方のうち,地域から社会へのつながり方と,自治的な問題解決の活動の手法をふまえて題材を構想し,教育実践を行った。生徒同士のコミュニケーションに関するピクトグラムの授業と,サステナビリティに関する授業外との関連を図った活動を行い,学校を場とする問題解決の題材において,生徒の生活に着目することや自治的な活動である生徒会と関連させることが有効になる事例を示した。また題材で扱う場の広がりに応じて,美術科の授業外との関連を図ることの必要性を指摘した。