抄録
頚部椎間板ヘルニアは臨床症状として、ひとつは四肢の可動性低下が挙げられ、内科療法と外科療法が選択される。本事例は、頚部椎間板ヘルニア発症時より薬剤を原因とした中毒性表皮壊死症が疑われ、術後においても約2か月間寝たきりの状態が続いた。その間、自宅で受動的関節可動域運動を実施していたが改善は認められなかった。その後、他動的な歩行訓練や自作の車椅子(カート)を活用しながらリハビリテーションを実施した結果、自力歩行が可能になるまで回復した。また皮膚症状も自力歩行ができるようになってから改善した。とくにカートを用いたことで、後肢の筋肉量の増加が顕著であった。市販されているカートを活用することも可能だが、カートを自作することも可能であり、事例の状態に応じて看護的ケアを取り入れながら改良していくことで、よりリハビリテーションとしての効果も期待できると考える。