日本薬理学雑誌
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特集 RNAとエピジェネティクス研究の最前線と疾患治療・創薬の可能性
膠芽腫における長鎖非翻訳RNAとエピゲノム制御異常
出口 彰一近藤 豊
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2016 年 147 巻 6 号 p. 357-361

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抄録

膠芽腫は最も予後不良な悪性脳腫瘍のひとつである.膠芽腫を含む多くのがんでは,遺伝子変異などのゲノム異常やエピゲノム異常が蓄積してがんの病態形成に寄与している.特にエピゲノム異常はがんの動的な変化に関与しており,これからのがん治療を考える上で重要な治療標的となる.エピゲノム異常にはこれまでによく知られているDNAのメチル化異常やヒストン修飾異常にくわえて非翻訳RNAがエピゲノム異常の形成に関与していることが最近明らかになってきた.本稿では膠芽腫におけるエピゲノム異常,特に長鎖非翻訳RNA(lncRNA)に関して研究の現況と将来への展望について述べる.

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© 2016 公益社団法人 日本薬理学会
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