抄録
我が国の動物看護師資格は、産業動物が対象外である。そこで、日本における産業動物分野での動物看護師の職務とその可能性について、今回自身の経験を基に検討した。
場所は北海道内の2診療施設とし、自身の勤務期間にて検討した。方法は愛玩動物看護師の業務範囲を参考とし、加えて別途資格が設定されている技術について検討した。
結果として、保定をはじめ手術時の補助や各種検査等多くの項目で貢献できた。さらに、入院設備を有する施設では患畜の管理等有用な役割を担えた。別途資格としては、家畜人工授精師や認定牛削蹄師の資格を有することで大きく貢献できると考えられた。
産業動物分野においても、動物看護師が活躍できる業務内容が多く存在し、さらに追加資格を取得することで獣医師の負担軽減に大きく貢献できると判断した。産業動物看護師は未だ国家資格ではないが、獣医師との連携により日本の畜産と獣医療の発展に大きく貢献できる職種である。