本稿の目的は、保育士養成課程において「教科目」が「実習」という現場学習の機会に有効に活きるための機能的配置を考え、各教科目間で連携して「効果・効率的な教育」や「質の高い養成課程の編成」を目指す「教科目連携」の発案を行い、一事例として示していくことである。そのため「教科目連携」をはかる上で見取り図となる、各科目の位置づけや特性、役割を明示した「教科目相関表」の作成を行った。これにより、担当講師間で各科目の果たすべき役割が明確になり、効率の良い授業展開が可能になると考える。また、講師間で情報の共有や議論を展開する上で、土台ともなり得るものであり、連携をより成熟させていく上で有効なものと位置づけられる。