敬心・研究ジャーナル
Online ISSN : 2434-1223
Print ISSN : 2432-6240
「施設実習での指導に関する意識調査」
―実習指導者から見た実習生の課題―
岩本 義浩中島 たまみ松永 繁黒木 豊域
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2019 年 3 巻 2 号 p. 81-90

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抄録

【はじめに】学生に対する実習指導について「社会福祉士及び介護福祉士法」が始まり約30年が経った。そこで本研究の目的は、実習指導者の視点による学生の課題を明らかにすることとした。【方法】アンケート方法は、無記名任意回収式の有期限で行い、実習指導者らによる学生への困難性、期待度並びに指導の有効性について記述してもらった。【結果】多様な学生の指導においては、実習内容の個別性が必要であり指導員と教員の学生情報への密な関係が必要である。また、学生への期待値に関する調査においては、実習が学生にとって意義ある機会になる様に捉えている。最後に多様な学生への有効な指導として、実習指導者と教員の連携が重要であることが示唆された。【結論】実習生が有意義に実習を展開するためには、授業において基本的マナーや実習先を理解し、実習前に目標を掲げ学生自身の課題を明らかにする。そして、実習生の情報を通じて教員と実習指導者が連携し、指導教育の環境を整えていくことの必要性が学生の有意義な実習に繋がることを再認識した。

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© 2019 学校法人 敬心学園 職業教育研究開発センター
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