抄録
有効成分として除草剤 chlornitrofen (CNP) を含有し発泡剤として炭酸水素ナトリウムおよび酒石酸を含む水田用錠剤を試作し, 温室内でその諸性質を調べた。錠剤の水中発泡速度は, 10~30℃の範囲では温度が高くなるにしたがって大きくなり, 総発泡量もこの温度範囲ではほぼ直線的に増加した。
Chlornitrofen の水中溶出量は温度が高いほど多く, タイヌビエに対する除草活性も温度が高いほど強い傾向にあったが, 通常の施用量では, 10℃でも95%以上の抑草率を示した。
重さ0.5gの錠剤を温度25℃, 湿度40%および90%で0~6hr保存したところ, 湿度40%では水中の総発泡量に変化はなかったが, 湿度90%では約4hrの保存で発泡しなくなった。この時も発泡性が低下するにしたがって, chlornitrofen の水中溶出量およびタイヌビエに対する殺草効果が低下した。