抄録
現在のシステムへの操作は,パソコンや空調など,利用者が意図的・意識的にするものである.利用者にシステムの操作,またはその存在を意識させずに動作できれば,利用者にとってより自然で,親和的な支援を行うことが出来る.利用者にシステムの存在を意識させずに支援するには利用者の状態を読み取る必要がある.よって,本研究では動画像に写る人物の挙動を解析することによりその人物の内部状態を推定することを目的とする. 現在は,暑い・寒い・平常状態を推定目標としており,その状態のときの代表的動作を認識することで人物の状態を推定する.動作特徴として,オプティカルフロー計算結果から,長さで重み付けされた角度ヒストグラムを作成したものを用いる.4 人の被験者に,こちらで選んだ13 動作を行ってもらい,角度ヒストグラムが認識に使用可能な特徴であることを検証した.