風工学研究論文集
Online ISSN : 2435-5429
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小型サーミスタ風速計による風洞実験での歩行者空間の瞬間風速評価
平野 征将菊本 英紀大風 翼
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2020 年 26 巻 p. 139-147

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抄録

本研究は、小型サーミスタ風速計により、風洞実験にてガストファクターを直接計測することを目的とした。まず、風速計の無指向性・プローブの器差が小さいことを確認した後、単体建物周辺の歩行者高さにおけるピーク風速の測定性能の検討を行った。小型サーミスタ風速計は約5Hzまでの変動を捉えることがわかった。建物側方の強風域では、ピークファクターとガストファクターは各々3.0、1.5程度で、同様の単体建物周辺流れを対象としたLESとよく一致した。また、野外観測によるガストファクターの推定式と定性的に一致する傾向が得られた。評価時間3秒の最大瞬間風速との関係や低風速域でのガストファクターの過小評価については、今後の課題である。

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