抄録
近年、風力発電では発電量の低下や、後流風車による下流風車への疲労負荷の増大による流量変動などが問題となっている。これらの問題については、国内外でシミュレーション等の検討が行われている。しかし、実際の風車を対象とした後流の可視化・評価に関する研究は多くない。そこで本研究では、国内有数の風力発電量と降雪量を有する青森県の地理的特性を活かし、降雪を利用した実風車の後流の可視化とPIV(Particle Image Velocimetry)法による後流現象の評価を試みた。その結果、小型風車を用いた実験において、2Dまでの可視化と1Dまでの数値評価に成功した。