抄録
片持ちV形柱を用いた磁歪式風振動発電デバイスの性能向上を目的とした風洞実験を行った。流れ直交方向長さHと開き角βが応答振幅と発電量に及ぼす影響を調査した。供試模型はPLAとCFRPで作成した。β = 90°のV形柱はソフトギャロッピング振動を示す。一方、振動開始風速はβの増加とともに低下するが、β = 150°は振動しない。45/-45繊維配向のCFRTP製模型のねじり振動は、0/90繊維配向のものよりも小さくなる。スモークワイヤ法による流れの可視化により、振動特性と模型周りの流れ構造の関係を明らかにした。β = 90°およびH = 40 mmの供試模型の発電量は、他の場合と比較して1.6 mWと大きくなる。