抄録
東京都の多摩地域は, 26市5町1村の行政区域からなり, 約360万人の居住人口がある。
かつて, 都心への農産物の供給地であった多摩地域も, 昭和30年代以降の人口と産業の集中に伴い, ごみの量も多種・大量化した。
ごみ問題の解決, 中でも最終処分場の確保は, 都市化の進展や住民の環境保全に対する意識の高まりを背景として, 従来にも増して困難な状況になった。いまや最終処分場の設置は, 一つの自治体で対応できるものではなく, 事情を同じくする各自治体が一体となって広域的に共同して対応すべき課題となった。
この要請を受けて, 55年11月に多摩地域32市町村のうち25市2町が加入して, 東京都三多摩地域廃棄物広域処分組合が発足した。
厳しい状況下で紆余曲折はあったが, 59年4月に東京都西多摩郡日の出町平井地内に, 25市2町の350万住民待望の日の出町谷戸沢廃棄物広域処分場が開設できた。
当処分場は, 市街地に近い山間部にあるため, 特に周辺の環境保全と災害防止に万全を期して建設し, 管理してきている。