女性学
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特集
女性学とジェンダー研究のあいだ
―なにが異なり、なぜすれ違うのか
佐藤 文香
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2025 年 32 巻 p. 26-40

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抄録

 シンポジウム「女性学を継承する」の報告をもとに、本稿は、ジェンダー研究が制度化の道を歩み始めた1990年代を大学のキャンパスで過ごした世代として、女性学創設世代とポスト・ジェンダー研究制度化世代とのあいだにある認識のギャップの架橋を試みる。

 両世代の感覚の違いを考えるにあたっては、性現象をとらえるパラダイムを歴史化して考えることが不可欠である。本稿ではまず、このパラダイムを、(1)セックス一元論、(2)セックス/ジェンダー二元論、(3)ジェンダー一元論の3つに区分して概観した。このパラダイムをベースとすることで、両世代のあいだで、ジェンダー、抑圧、目指す方向についての考え方が大きく異なっていることを示し、その認識ギャップを架橋するために「2つの檻」と4つの解放戦略のイメージを提起した。

 最後に、「女性学を継承する」わたしたちはたとえどんなに困難であっても言葉を尽くし、議論を交わすべきだと主張した。わたしたちのものの見方はおかれている位置によって規定されており、だからこそ、各々の視界の限界を見定めながら見解を交わしあうことが不可欠であることを確認し、結論とした。

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