YAKUGAKU ZASSHI
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医薬品の分解とその安定化 (第21報) グアイアズレンスルホン酸ナトリウムの光分解反応とその安定化
清水 弘明林田 滋我妻 永利
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1988 年 108 巻 12 号 p. 1203-1208

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抄録

グアイアズレンスルホン酸ナトリウムsodium 1, 4-dimethyl-7-isopropylazulene-3-sulfonate (I) は抗炎症, 抗アレルギー作用を有することから胃炎, 口内炎等の治療薬として使用されている. しかしながら, Iは熱光に対し不安定であり, 室内で保存すると徐々に退色, 分解してグアイアズレン (II) になることが報告されている (Chart 1).
また, IはpH7.5-8.5附近の弱アルカリ性では安定であるが, pH5以下になると急激に分解することが知られている.
これらIの水溶液中又は固体状態での分解反応及び安定化については種々の報告があるが, いずれも温湿度条件下による検討が主であり, 光照射条件下におけるIの分解反応や安定化についての詳細な報告は見あたらない.
そこで著者らは, Iの光分解反応及びその安定化法を検討し, 錯体形成の観点から考察を加えた.

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