ADC Letter for Infectious Disease Control
Online ISSN : 2424-0907
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ISSN-L : 2189-5171
4 巻 , 1 号
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Original Article
  • 菱木 はるか, 亀岡 洋祐, 加藤 有介, 伊東 玲子, 染谷 知宏, 井上 紳江, 原木 真名, 黒崎 知道, 鈴木 章一, 小川 知子, ...
    原稿種別: ORIGINAL ARTICLES
    2017 年 4 巻 1 号 p. 18-23
    発行日: 2017年
    公開日: 2017/04/03
    研究報告書・技術報告書 オープンアクセス
    背景・目的 ノイラミニダーゼ阻害薬はA型・B型インフルエンザに対する治療薬として広く使用されている。ノイラミニダーゼ阻害薬使用後も発熱が遷延する例があり、薬剤耐性の関与も示唆されるが、B型インフルエンザにおいては詳細に解析されていない。 材料と方法 2013/2014シーズンにインフルエンザと診断した小児206名のうち、ノイラミニダーゼ阻害薬投与後も48時間以上発熱が遷延した10名の上咽頭ぬぐい液から検出したB型インフルエンザRNAを用い、ノイラミニダーゼの遺伝子変異部位に関して分子構造モデルを用いて解析を行った。 結果 B型インフルエンザはA型インフルエンザに比較し、ノイラミニダーゼ阻害薬投与後の平均有熱期間が長かった。発熱が遷延した症例から検出されたB型インフルエンザはワクチン株(B/Massachusetts/02/2012)と異なる遺伝子配列を示した。ノイラミニダーゼ阻害薬への耐性を示したM2-1 と K41-1の2検体 では、新規の変異が見出された。それらは、M2-1ではS99N, T106I, K125T, S295Rであり、K41-1ではI262M, V271T, K/E272Q, E320K, D342G, M375Kであった。分子モデルの解析の結果、特にM2-1のR295とK41-1のQ272とK375 が薬剤耐性に関与している可能性が示唆された。 結論 分子モデルの解析はインフルエンザウイルスに対するノイラミニダーゼ阻害薬耐性機序の解明に有用であった。耐性ウイルスの増加を抑えるために、抗インフルエンザ薬の適正使用を進めていく必要性が示唆された。
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