本研究は、自主管理チームのメンバーには政治的スキルが必要であるという前提に基づき、メンバーの政治的スキルと職務パフォーマンスの関係につき検証する。達成志向モチベーション、自主管理の程度、向社会モチベーションのそれぞれが、政治的スキルと職務パフォーマンスとの関係に正の影響を与えるという仮説を設定した。調査の結果、政治的スキルと職務パフォーマンスとの関係に正の影響を与えるのは、自主管理の程度であることが明らかになり、自主管理の程度が高い場合に、政治スキルが低いメンバーだと職務パフォーマンスが大きく落ちる可能性がある旨が示唆された。本研究は、自主管理チームの効率的な運営に関する理論に貢献するとともに、実務に対して、チームの自律性の程度を高める場合には、政治的スキルを有するチームメンバーを選抜することが必要であることを示唆する。
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